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【ネパールでホームステイ】第2話:山の上で送る豊かな日常生活

time 公開日:2017/05/14 time 更新日:2017/05/29

【ネパールでホームステイ】第2話:山の上で送る豊かな日常生活

ネパールの農村で体験したホームステイの様子をお届けするこのコーナー。

初めからご覧になりたい方はこちらから。

第2話は「山の上で送る豊かな日常生活」です。

山の上で暮らす彼らの生活の実態に迫ります。

山の上で送る豊かな日常生活

住居

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

まずは住居。

家庭によって異なりますが、ネパールの一般的な住宅は上の写真のような感じです。

メインとなる材料は石と木と土で、トタン等の金物は街から運んできます。

手前の部屋は調理場、奥の部屋は個室となっています。

2階にはトウモロコシやコメなど保存のきく食料の保管スペースとなっています。

手前は縁側となっていて、くつろぎのスペースだったり2つの部屋を結ぶ通路として機能します。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

僕は先ほどの家とこちらの家によく泊まっていました。

同じ集落では皆が家族のようなもので、どこのお宅で寝泊まりしても歓迎してくれます。

僕が滞在した地域は2015年に発生した地震の被害が大きく、倒壊した家庭は上のような仮小屋を建てて生活しています。

大雨の日は雨漏りしますが、生活する上で特に支障はありませんでした。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

寝床です。

木製のベッドにわらとマットレスを敷いて寝ます。

多いときはここに5〜6人が横になります。

こちらでは布団を干す習慣がありません。

建物自体がとても風通しが良いのでカビが発生することはないそうです。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

トイレは上の写真の通り和式です。

水は豊富にあるのでトイレは水洗式です。

左下にあるカメから水を掬って流します。

排泄物は敷地外に排出されます。

紙は用意されていないので、清める際は左手で行いましょう。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

こちらの集落では電気が使えます。

何年か前に住民総出で街から引っ張ってきたそうです。

停電は毎日発生しますが、大抵は数十分もすれば復旧します。

停電時の備えとして、どの家庭にも懐中電灯が用意されています。

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

各家庭に水道があります。

川からパイプで供給されています。

ここで皿洗い、洗濯、行水などを行います。

こちらでは、身体を洗う際に全裸になる習慣はありません。

服を着たまま洗います。

着替える際はさりげなく着替えましょう。

なお、この水はそのまま飲むことができます。

土や砂が流れてくることがあるので、必要に応じて布でろ過します。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

洗った食器はその辺に置いて乾燥させます。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

洗濯物もその辺に置いて乾燥させます。

家畜

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

各家庭が牛を飼育しています。

牛は彼らの生活にとって欠かすことができません。

搾りたての牛乳を朝と夜に必ず飲みます。

ヨーグルトやバターなどの乳製品を作る際にも利用されます。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

ヤギを飼育している家庭も多いです。

ヤギは売って現金に換えます。

お祝いの際に食べることもありますが、基本的には現金を得るために飼育します。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

ヤギのお散歩は子どもの仕事です。

まだこちらの生活に慣れていない僕はこの仕事をよくしました。

後ろから棒で突っついて原っぱへと誘導し、1時間ほど草を食べさせたら家に連れて帰るだけの簡単なお仕事です。

草を食べさせている間は、同じくヤギを連れてきた別の家庭の子どもと遊んでました。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

そういえば、滞在中に子牛が生まれました。

夜中の出産だったため、家族総出で徹夜で世話をしました。

初めての経験で戸惑いましたが、良い思い出となりました。

食べ物

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

絞った牛乳は煮沸させてから飲みます。

基本的にはミルクのままいただきますが、チャー(インドでいうチャイ)と呼ばれる紅茶に入れることもあれば、米にかけて食べることもあります。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

これは「ベガウティ」と呼ばれる初乳を熱して固めたものです。

デザート感覚で食べるのですが、言葉では表現できないほどに濃厚な味わいでした。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

ネパールの主食は米です。

僕は滞在した9月〜10月は1年で最も忙しい収穫時期でした。

日によっては、早朝から夜まで働くこともあります。

機械はないので、田植えから収穫・脱穀まで全て手作業です。

これらの作業を平然とこなす現地の方は見ていてとても逞しいです。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

おかずとなる野菜はその辺にいくらでも生えているので、その日食べたいものを好きなだけ収穫します。

基本的に肉は食べないので、タンパク源は豆と牛乳です。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

おかずは現地語で「タルカリ」と言います。

これは豆とじゃが芋のタルカリです。

基本となる調味料は塩とウコンです。

あとは気分次第でクミンやガラムマサラなどを入れたり入れなかったりします。

とても新鮮で美味しく毎日食べても全く飽きません。

買い出し

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

村にはお店がないのでお金を使う機会はあまりありません。

塩や砂糖といった自給できないものについては、山を降りて買いに出かけます。

片道1時間ほどの距離です。

田んぼ仕事のついでに男が買いに出かけることが多いです。

野菜や米は各集落でいくらでも取れるので売っていません。

なお、カードは使えません。現金主義です。

衣類やSIMカード等取り扱っていないものが欲しい場合は、1日かけて別の大きな街まで出かける必要があります。

教育

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

集落の山の上には学校がありました。

子ども達は、無償で公立学校に通うことができます。

授業では、算数や国語といった基本的な内容を学ぶことができます。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

こちらは給食。

アルー(イモ)のペーストに、これまたアルーのタルカリでした。

見た目以上にお腹にたまります。

味はとても美味しいです。

 

山の上で送るネパールの豊かな日常生活

こちらが教室。風通しが良くとても気持ちがいいです。

公立学校ではネパール語で授業を行います。

英語を学びたい場合は、お金を払って私立学校に通う必要があります。

その私立学校は山をさらに登ったところにあるのですが、次の記事ではそちらについてレポートしていきます。

学校の先生方も見てくださるので日本語に加えて英語で紹介しています。

たるかり

たるかり

1年間の海外放浪生活を経て、山の中でテント生活をしながら小屋を建てる。その後、独立してフリーランスに。小屋を拠点に旅するように暮らしています。 [詳細]