アジアをおかずに飯を食う

外国人留学生に奴隷労働を強いて搾取し続ける日本政府と悪質業者

time 公開日:2017/03/16 time 更新日:2017/03/23

外国人留学生に奴隷労働を強いて搾取し続ける日本政府と悪質業者

日本における外国人留学生の生活環境はとても厳しいものがあります。

母国に比べて物価が高いということが厳しい生活を送っている要員の一つとして挙げられますが、彼らはそれを承知の上で来日しています。

私が問題だと思っているのは「資格外活動許可」というものです。

これは、外国人留学生である私の友人数名の証言に基づき記事としてまとめたものです。

 

日本に滞在するには在留資格が必要

まず、外国人が日本に滞在するためには、在留資格という日本に滞在するための資格が必要です。

この在留資格は身分と地位により27種類に分けられているのですが、今回お話する彼らは「留学」という在留資格で日本に滞在しています。

その名の通り、日本の教育機関で教育を受けるための資格なのですが、実際には学業に専念できずに生活を送っています。

留学しに来ているのに学業に専念できない?

どういうこと?

彼らは罠にはまったのです。

では、そのカラクリについて見ていきましょう。

 

矛盾だらけの資格外活動許可と不法滞在

祖国で働いていた時の彼らの年収はおよそ6万円でした。

来日前には、合計百数十万円というお金を借金して、祖国のブローカーに対する手数料及び日本の教育機関へ入学金として支払います。

それだけの覚悟をもって来日しているということですね。

なお、日本の教育機関とは、ほとんどの場合は日本語学校です。

彼らは日本語ができないので、まずは日本語学校で日本語を学ぶ必要があります。

また、日本に滞在する以上、生活費が勿論発生します。

家賃・光熱費・食費・衣服・日用品・交通費などなど。

これは我々日本人も同じですね。

そこで収入を得るために働くことになります。

働くためには地方管理局で「資格外活動許可」という別の許可を申請する必要があります。

この資格外活動許可自体は簡単に取得できるのですが、この資格外活動を行うための条件というものが存在します。

その条件とは以下の5つとなります。

 

  1. 風俗営業ではないこと
  2. 勉強の障害とならないこと
  3. 留学中の学費や必要経費を補う目的で、貯金や仕送りのためではないこと
  4. 労働時間は、28時間/週以内であること
  5. 教育機関に在籍している間に行うものであること

 

1番目はまぁわかります。

2番目・3番目も留学目的で来ているのでこれも理解できます。

私が問題だと考えているのは、4番と5番です。

 

労働時間は、28時間/週以内であること

28時間×4週間として、1ヶ月に働くことができる時間は112時間となります。

時給1,000円で計算したとして、1ヶ月に稼げる金額は112,000円です。

1年間アルバイトしたら1,344,000円ですね。

一方、日本語学校に支払う学費はどうでしょうか。

実際に日本に留学している友人に聞いてみました。

彼は都内の学校に通っていますが、学費は880,000円/年だそうです。

となると、手元に残る生活資金は464,000円くらいですね。

これで1年間生活するとなると、月に使える額はというと・・・

38,250円/月

これであなたは生活できますか?

もちろん、持ち家などありませんし、頼れる家族もいません。

 

教育機関に在籍している間に行うものであること

要は退学しないで学校に通いながら働いてね、ということです。

留学目的での来日ですのでもっとものように感じますが、これは稼いだお金を国に持ち帰ることなく学費代として日本に支払わせるための条件ですね。

これは、現地のブローカーと政府と日本語学校が裏で繋がっているものと私は考えています。

完璧な戦略です。

これで全てが整いました。

日本で稼いだお金のほとんどが日本で消えていきます。

残ったお金も日本の生活費に消えていきます。

借金を返す余裕などありません。

むしろ、足りていません。

では足りないお金はどうしているのか?

それは皆さんのご想像にお任せします。

外国人留学生の中には、密かに28時間/週を超えてアルバイトをしている人がいるかもしれませんね。

だって、生活できませんから。

日本のニュースでは、これを「不法就労」として報道します。

外国人がいけないと。外国人が悪いと。

学校には通わずに「不法滞在」という形で仕事をしている人もいるかもしれません。

そうして、彼らの弱みに付け込む悪質な業者に低賃金かつ過酷な労働をさせられるのです。

あなたの住んでいる町に外国人が増えていたりしませんか?
働いている姿を見かけたりしませんか?

もしかしたら、お金に本当に困っていて働かされている状態にあるのかもしれません。

これは奴隷労働です。

この本は、新聞やテレビでは報じられない「現代版奴隷労働」とも呼べる今の日本の現状を生々しく記録したものです。

日本の便利は彼らによって支えられているのです。

 

この奴隷労働から抜け出したい

私の友人はこの状況から抜け出すべく、就労資格を取得しようと動いています。

日本で正社員のように働くことが可能なビザと説明すればわかりやすいでしょうか。

しかしこの資格では、教育機関で学んだ分野に関連する仕事以外に就くことは認められていません。

例えば、文系の学校に通ってエンジニアになるなどということは許されないのです。

別の分野で働きたい場合は、再び4年間学校に通わなければなりません。

彼は、朝から学校に行って勉強をして、学校が終わって日が沈んでから朝まで深夜のアルバイトで学費を稼ぐために働きます。

そして、仮眠をとって再び学校へ向かいます。

その合間に就職活動を行います。

私は、法律の専門家のもとへ足を運んだり、履歴書やレポートを書いたりして彼らの就職活動をサポートしています。

その対価として報酬を要求すれば、私の生活はかなり楽になることでしょう。

今の制度で苦しんでいる外国人留学生は腐るほどいますからね。

しかし、今の状況から抜け出したいと必死に行動している彼らから、日本政府や日本語学校のように、金銭を要求するなど私には到底できません。

彼らは戦っているのです。

母国からの夢と希望を背負って今日も必死に戦っているのです。

 

最後に

彼らの生活実態を知るまでは「貧しい国から来たと言っても日本に来ているくらいだから、祖国では金持ちな部類なのだろう」と勝手に思っていました。

しかし、実際に現地に取材に行ってみると、彼らの家は雨漏りがする簡素な掘っ建て小屋で、留学資金はというと、家族や親戚や友人といったたくさんの人から少しずつお金を借りて工面していました。

その資金は借りたお金なので、きちんと返さなければなりません。

彼らは、祖国の家族や親戚や友人の希望と共に来日してきます。

そう簡単に祖国に引き返すわけにはいきません。

そこを逆手にとって、現地のブローカー・日本政府・日本語学校をはじめとする悪質な業者らは、今日も社会的弱者から資本を搾取し続けています。

たるかり

たるかり

1年間の海外放浪生活を経て、山の中でテント生活をしながら小屋を建てる。その後、独立してフリーランスに。小屋を拠点に旅するように暮らしています。 [詳細]