こんにちは。たるかりです。
空港から市内までのアクセスの良さが世界最高とも言われている香港ですが、空の玄関口である香港国際空港から市内中心地までの距離は約35kmもあるのでけっこう時間がかかるんですよね、香港って。
お金に余裕があるのであればタクシーで行ってもいいのですが、あいにく筆者は大富豪ではないので別の手段を使って空港と市内を移動しています。
移動方法としては、タクシーに加えて「バス」と「電車」がありますが、それぞれに特徴があるので使い分けが重要になってきます。
2つの移動手段のメリットを事前に把握することで、より充実した香港ライフが送れるかと思います。
本記事では、香港国際空港と市内を移動する方を対象に
香港国際空港と市内を移動する2つの手段とそれぞれのメリット
上記に加えて、写真付きで解説する
- バスによる移動方法
- エアポートエクスプレスによる移動方法
これらについて、旅行者目線で詳しく紹介していきます。
目次
香港国際空港と市内を移動する2つの手段とそれぞれのメリット
空港と市内を移動する方法としてバスと電車があることは先ほどお伝えしました。
まずは、それぞれの特徴とメリット・デメリットについて見ていきましょう。
バス
空港に隣接するバスターミナルから市内までバスが運行しています。
とにかく料金を抑えて移動したいのであればバスがおすすめです。
空港から主要な観光拠点までダイレクトで移動可能な点も見逃せません。
ちなみに、安宿が集中する重慶大厦(チョンキンマンション)までは片道33HKDです。
後述する電車の料金が90-100HKDですので、およそ3分の1の値段で移動することができます。
メリット
- とにかく安い
- 空港から主要な観光拠点までダイレクトで移動可能
- 空港に隣接するターミナルから気軽に乗れる
デメリット
- 渋滞によっては1時間以上かかることも
- 到着時刻が読めない(帰りのフライトの乗り遅れに注意!)
- 混雑しているので座れないことがある
- 大きな荷物の置き場に困る
電車(エアポートエクスプレス)
空港から市内までのアクセスの良さが世界最高とも言われている香港を代表する交通機関がエアポートエクスプレスと呼ばれる電車です。
この高速鉄道をうまく使えば、限られた時間を効率よく快適に香港を旅することができます。
渋滞が発生することがないので、帰国時のフライトといったスケジュール厳守の状況ではエアポートエクスプレスを利用するといいでしょう。
エアポートエクスプレスについてもっと知りたい方は下記記事をどうぞ。
本記事では解説しきれないエアポートエクスプレスの魅力をより詳細に紹介しています。

メリット
- 渋滞の心配がなく、とにかく速い
- 混雑していないので非常に快適(99%座れます)
- 無料シャトルバスを使えば主要なホテル・駅まで送迎してくれる
デメリット
バスの3倍の料金がかかる($90-100)
香港観光の拠点となるエリア
移動手段がわかっていても目的地がわからなければ移動のしようがありません。
そこで重要となってくるのが、香港観光の拠点となるエリアでしょう。
香港観光の拠点となるエリア
香港の観光拠点となるエリアは大きく分けて2つあります。
「九龍エリア」と「香港島エリア」です。
それぞれに特徴があるので、予算や目的に応じて選ぶと充実した旅が送れるかと思います。
九龍エリア
格安ホテル・ゲストハウスが集中する九龍(カオルーン)。
とにかく安く旅をしたいという方はこちらがおすすめです。
バックパッカーの観光拠点として有名な「重慶マンション」もこちらのエリアにあります。
香港島エリア
世界的に有名な超豪華なホテルが立ち並ぶ香港島。
前述の九龍エリアに比べて街並みは洗練されていて、非日常的な香港ライフを味わうことができるでしょう。
高級ホテルが多いイメージの香港島ですが、意外なことに格安ホテルやドミトリータイプのゲストハウスが数多く存在するエリアでもあります。
多くの旅人が九龍エリア(特に重慶マンション)に拠点を構えるので、この香港島エリアは低予算で旅をしたい人にとって穴場的存在と言えます。
実際に移動してみよう!
さて、ここからはバス・エアポートエクスプレスを駆使して移動する方法をお届けしていきます。
これさえ押さえておけば空港から市内まで移動できるかと思います。
バスによる移動方法
まずはバスから。
様々な種類のバスがこのターミナルから出ていますが、ここでは先ほど紹介した九龍エリアと香港島エリアに向かうバスについて紹介していきます。
バスターミナルの場所
バスターミナルは空港の第一ターミナルと第二ターミナルのちょうど中間にあります。
「To City」という案内板を頼りに移動すれば辿り着きます。
バスターミナルに到着したらお目当のバスを見つけましょう。
A21バス(紅磡駅行き)
九龍エリアへ向かう場合は「A21バス」です。
九龍エリアはゲストハウスをはじめとする安宿の激戦区なので、このバスはかなりの行列が発生するはず。
混み具合によっては30分くらい待つこともあります。
A21バスのルート。
香港島の対岸にある九龍エリアを走行します。
主な停留所は以下の通り。
A21バスの主な停留所(参考:Citybus)
停留所名(中国語) | 停留所名(英語) | 周辺施設 |
---|---|---|
雅蘭中心, 彌敦道 | Grand Tower, Nathan Road | 旺角(モンコック)駅 |
碧街, 彌敦道 | Pitt Street, Nathan Road | 油麻地(ヤウマティ)駅 |
寧波街, 彌敦道 | Ning Po Street, Nathan Road | 佐敦(ジョーダン)駅 |
海防道, 彌敦道 | Haiphong Road, Nathan Road | 尖沙咀(チムサーチョイ)駅、重慶大厦 |
新世界中心, 梳士巴利道 | New World Centre, Salisbury Road | 尖沙咀東(チムサーチョイイースト)駅 |
紅磡站 | Hung Hom Station | 紅磡駅(ホンハム)駅 |
※料金は全て33HKD
A11バス(北角フェリーターミナル行き)
香港島エリアへ向かう場合は「A11バス」に乗ります。
こちらもデカデカとバス番号が書いてあるのでわかりやすいですね。
A11バスのルート。
海を越えた先にある香港島北側を走行します。
主な停留所は以下の通り。
A11バスの主な停留所(参考:Citybus)
停留所名(中国語) | 停留所名(英語) | 周辺施設 |
---|---|---|
林士街, 干諾道中 | Rumsey Street, Connaught Road Central | 上環(ションワン)駅 |
砵典乍街, 干諾道中 | Pottinger Street, Connaught Road Central | 中環(セントラル)、香港駅 |
柯布連道, 告士打道 | O’Brien Road, Gloucester Road | 湾仔(ワンチャイ)駅 |
景隆街, 告士打道 | Cannon Street, Gloucester Road | 銅鑼湾(コーズウェイベイ)駅 |
皇仁書院, 銅鑼灣道 | Queen’s College, Tung Lo Wan Road | 天后(ティンハウ)駅 |
北角碼頭 | North Point Ferry Pier | 北角(ノースポイント)駅、北角フェリーターミナル |
※料金は全て40HKD
バスに乗り込む
さぁ、バスに乗って移動開始です。
バスはなんと2階建でした。
香港旅行の必需品である「オクトパスカード」(チャージ式のICカード)を利用してスマートに支払います。
空港直結のエアポートエクスプレスの窓口で作れるので持っていない人は作っておきましょう!
車内の様子。
前方には電光掲示板による案内があります。
筆者は一番後ろに座ってしまったのでよく見えませんでした。
不安な方は前方の座席を確保した方が良さそうです。
車内は狭いので大きなスーツケースを持ち込む方は苦労するかと思います。
それにしても、日本に限らずどこの国の人もスマホに夢中だね…
バスを降りる
長旅お疲れ様でした。
目的のバス停に近づきましたら降車ボタンを押して下車しましょう。
A21バスで九龍エリアに向かう方は重慶大厦があるチムサーチョイで下車するといいでしょう。
香港を代表する繁華街であり、安宿が集中するエリアでもあります。
A11バスで香港島へ向かう方は銅鑼湾、天后駅あたりで下車するといいでしょう。
コスパに優れたホテルが集中しているので旅の拠点として申し分ないです。
エアポートエクスプレスによる移動方法
バスに比べてより快適に移動できるのがエアポートエクスプレスの良いところ。
それでは実際に移動してみましょう。
駅の場所
こちらもバスと同様「To City」の看板を目印に進むとエアポートエクスプレスの改札へと到着します。
到着しましたら切符を購入しましょう。
オクトパスカードで支払ってもOKです。
料金は以下の通り。
- 香港:$100(片道)、$180(往復)
- 九龍:$90、$160
※往復の有効期間は30日
切符、ゲットォォ!!
エアポートエクスプレスに乗り込む
車内の様子。
程よく乗客がいますが余裕で座れます。
バスとはえらい違いです。
大きなザックを担いでいるバックパッカーもいましたが、スーツを着込んだビジネス客が多い印象ですね。
もちろん荷物置き場も用意されています。
旅行者に優しい設計となっています。
エアポートエクスプレスを降りる
九龍エリアへ向かいたい場合は「九龍駅」で、香港島エリアへ向かいたい場合は「香港駅」で降りればOKです。
そこからは地下鉄に乗り換えることで市内を移動できますし、「フリーシャトルバス」を使うという手もあります。
九龍駅・香港駅の両方から15-20分間隔で運行されているこの無料バスを利用すれば主要なホテルや駅までタダで移動できます。
こちらのサイト(英語)から停車場所を確認できますが非常に見づらいので、参考までに地下鉄の駅だけでも以下にまとめてみました。
この近くに宿を押さえている方は十分に利用価値があります。
- 佐敦(ジョーダン)駅
- 紅磡(ホンハム)駅
- 柯士甸(オースティン)駅
- 尖沙咀東(チムサーチョイイースト)駅
- 油麻地(ヤウマティ)駅
重慶大厦に行くには?
重慶大厦の最寄駅である尖沙咀(チムサーチョイ)駅には停車しませんが諦めないで!
「金域假日酒店(Holiday Inn Golden Mile Hong Kong)」で下車しましょう。その隣が重慶大厦です。
市内に着いたらどうする?
香港・ランタオ島から望む天壇大仏
以上、香港国際空港と市内を移動する方法とそれぞれのメリットについてお伝えしました。
宿に到着したら荷物を置いて、街を散策するもよし、美味しいグルメを食べるもよし。心ゆくまで香港ライフを満喫しちゃいましょう。